サッカーのお話

岡山戦プレビュー  

ここのところ勝ち点が稼げず、首位が離れていく上に下からも迫ってきている状況。
今週末の試合は勝ち点3が必須です。

ファジアーノ岡山は3バックをメインとするチーム。
中央に元鹿島の岩政、左右に竹田、元セレッソ下部組織所属の篠原が入り、WBに加地・片山、ボランチに矢島、
2列めに島田・伊藤、トップに赤嶺・押谷というのが本来の形。
FootballLabのパス交換のランキングを見ていると、
最終ライン絡みと矢島絡みのパスが多いという特徴があるようです。
また、アシストのデータを見ていると片山が7本のチームトップ。
ここが機能するようだと厳しいです。

しかし矢島は今U23でトゥーロンに行っていて不在、加地が怪我かなにかで前節欠場と、
前節愛媛戦からメンバーが少し変わっています。
片山が左から右に回ったりと、いろいろ苦労しているようです。
豊川が復帰するかどうか、加地が出てくるかどうかでかなり話が変わってきそうです。

岡山の守備はWBを含めた5バックの前にセンターハーフ・インサイドハーフが下がった5ー3の2ラインが基本。
状況によってトップ下のどちらかが降りてくることもあります。
ただこの3で守る形のため、その脇がどうしても空いたり間が空いたりしてしまいます。
逆サイドは捨ててボールがそっちに行った時にスライドしたり、前が降りてくるなどで対応しますが、
間に合わないこともあります。
ここをうまくつけるかがポイントの一つ。
あとは、ビデオを見ていると左右のCBが人についていく形もあります。
すぐに他の守備の選手がそこをうまく埋めるのですが、
わずかな時間、その後ろにスペースができるので、他の選手がそこをつけるかどうか。

よく曜一朗ワントップ待望論を聞きますが、
今の大熊セレッソでは誰が出ても一緒とも聞きます。
その理由の1つは、攻撃の仕組みが確立していないというところです。
例えば、裏抜けしようとそのスペースに飛び込んでも、それを「見て」初めてパスを出すので、
パスが通らなかったり気付かずにパスのタイミングが遅れるといったケースが多々あります。
初めからそこを狙うという共通理解があればそのタイミングもとりやすいのでしょうが、
見ている限りはそういった意識があるのかどうか・・・
この攻撃面での仕組み・仕込みがないので個々の判断で崩している状態なんでしょうけど、
それだとわずかな時間できる守備の穴が埋まるまでにそこを突けるかどうか。

ボールを持った時、ボールホルダーが前を見て出しどころを探しているシーンをよく目にすると思います。
それがたまたまうまくいけば決定機になるんでしょうけど、再現性がない。
なので誰が出ても瞬間的にいい関係性があったとしても、長い目で見ると再現性がないだけに大きくは変わりません。
本来であれば、人を変えるより攻撃の仕組み・仕込みを作るのが先なんですけど、
それができないなら選手が話し合って作り上げるか指導陣をテコ入れしないと、この状況は変わらないでしょう。


横浜FCの失点シーンのカウンターで横浜の選手に迷いがなかったり、
山口戦で相手が狙ったスペースに走り込んでいる姿に迷いがないとか走り負けているという言葉をよく聞きますが、
本質は決め事・仕込み・約束事がはっきりしていないという部分。
監督批判で、「玉田を出さないから」とか「関口を使わないから」とかいう、
選手のチョイスに対する声をよく聞きますが、そこじゃないと思います。


さて、このタイミングで曜一朗ワントップという報道が出ています。
スピードに不安のあるCBがいるので、この選択はありだと思います。
ただ、手放しに喜ぶのではなくどうやって崩すのか、どうやって守るのかが見えてこないと不安です。
トップ下ブルーノという話も出ていますが、個人的には山口戦の守備を見ていると不安です。
今のセレッソではソウザがかなり自由に動き回るので、守備に回った時に穴になっています。
そこをトップ下の選手が埋めることもあり、トップ下曜一朗が低い位置にいる理由の一つにもなっていると思います。
ブルーノだとその辺りがより曖昧になりそうな気がします。
そこをきちんと仕込めているかどうか。


では今回もデータを貼っておきます。

C大阪 順位 岡山 順位 順位差
観客 13,262.1 1 7,584.4 6 5
支配率 53.9% 4 49.4% 10 6
攻撃回数 131.3 20 133.1 17 3
被攻撃回数 128.3 22 132.9 17 5
Apt 53分45秒 4 52分15秒 7 3


今回は攻撃回数と被攻撃回数も出してみました。
といっても、どちらも低めの数字で特に何もなかったですが。
APTはやや長め。これも特に何もないです。
ここに出てくる数字は若干似通った傾向なくらい。



C大阪 順位 岡山 順位 順位差
シュート 17.1 1 13.6 9 8
シュート成功率 7.2% 16 11.6% 2 14
枠内シュート 5.9 1 4.0 9 8
PKによるシュート 0.1 9 0.1 9 0
パス 474.9 4 429.9 12 8
パス成功率 74.5% 2 70.5% 8 6
クロス 18.2 4 16.4 7 3
クロス成功率 18.7% 13 21.9% 8 5
直接FK 11.2 14 14.4 2 12
間接FK 1.7 18 2.5 8 10
CK 5.3 6 4.6 13 7
スローイン 24.5 21 27.0 18 3
スローイン成功率 82.6% 5 73.1% 18 13
ドリブル 13.9 3 9.4 18 15
ドリブル成功率 54.6% 3 47.2% 8 5
タックル 20.9 9 19.6 16 7
タックル成功率 78.6% 5 78.3% 8 3
クリア 22.2 19 26.1 13 6
インターセプト 2.1 19 1.9 20 1
オフサイド 1.9 12 2.6 4 8
警告 1.2 14 1.6 5 9
退場 0.0 9 0.0 9 0
30mライン進入 43.1 6 36.1 13 7


両チームのスタッツ関連。
特筆すべきは岡山のシュート成功率の高さ。
シュート成功率の定義はゴール数/シュート数とのことで、
シュートがゴールに直結する確率が高いことを意味します。
そのシュートですが、データを見るとセットプレーからが8点、クロスからが7点と、全得点の71%を占めています。
この2点は絶対押さえておかなければいけません。
そのセットプレーですが、直接FKを貰う数も多いのも気になります。

C大阪 順位 岡山 順位 順位差
シュート 13.3 8 13.9 5 3
シュート成功率 6.5% 17 6.7% 16 1
枠内シュート 4.6 4 3.5 16 12
PKによるシュート 0.1 11 0.1 11 0
パス 410.7 16 449.5 11 5
パス成功率 72.2% 6 70.9% 8 2
クロス 15.6 11 15.7 10 1
クロス成功率 23.1% 4 18.4% 14 10
直接FK 9.9 22 11.8 14 8
間接FK 2.2 13 2.7 4 9
CK 5.2 7 3.9 18 11
スローイン 20.2 22 27.2 15 7
スローイン成功率 82.8% 2 75.0% 18 16
ドリブル 13.1 3 10.1 14 11
ドリブル成功率 45.0% 10 44.9% 11 1
タックル 19.6 13 18.4 18 5
タックル成功率 76.1% 13 73.2% 20 7
クリア 28.4 7 29.1 4 3
インターセプト 2.9 6 2.0 18 12
オフサイド 1.4 20 2.1 8 12
警告 1.1 15 1.9 4 11
退場 0.0 7 0.1 1 6
30mライン進入 38.6 11 41.1 5 6

こちらは対戦相手のスタッツです。
CK、FK、スローインがかなり少ない傾向があるようです。
その他では警告や退場の数値が大きいです。
カード覚悟で止めないといけないような状況に持ち込まれているのか。
退場したのは京都の菅沼と東京Vの高木善朗。
少し気にかけておいた方がよさそうです。
特に健勇やブルーノは累積警告がリーチなので、貰うにしても片方だけで・・・。

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データで見る横浜FCの傾向について  

いつものように明日の横浜FC戦のデータについてです。
サクサクいきますね





C大 順位 横浜 順位 順位差
試合数 13 12
得点 14 11 16 3 8
失点 11 16 12 12 4
勝点 24 3 17 11 8
得失差 3 8 4 6 2
観客 13473 1 5455 16 15
支配率 53.2% 5 47.0% 19 14
Apt 53分51秒 6 54分44秒 2 4

全体のデータ。
横浜FCは支配率がかなり低いです。
APTは1試合平均でリーグ2位。清水の次に長いです。



C大 順位 横浜 順位 順位差
シュート 16.8 1 12.0 13 12
シュート 7.3% 16 12.8% 1 15
枠内シュート 5.6 1 4.1 8 7
PKによるシュート 0.1 10 0.3 3 7
パス 471.2 4 408.8 16 12
パス 74.1% 3 70.3% 9 6
クロス 17.8 4 14.1 15 11
クロス 18.5% 13 26.2% 3 10
直接FK 11.0 17 13.7 5 12
間接FK 1.5 20 2.3 9 11
CK 5.2 6 3.9 19 13
スローイン 24.5 21 25.8 20 1
スローイン 81.6% 6 83.3% 5 1
ドリブル 13.5 3 10.6 12 9
ドリブル 53.5% 3 44.8% 14 11
タックル 21.9 6 20.4 11 5
タックル 79.8% 4 76.3% 15 11
クリア 22.7 18 26.8 12 6
インターセプト 2.1 20 2.4 14 6
オフサイド 2.0 11 1.8 16 5
警告 1.2 14 1.5 8 6
退場 0.0 9 0.0 9 0
30mライン進入 42.1 7 33.0 17 10

各スタッツの1試合平均です。
目立つのはシュートやクロスの成功率。
どちらも回数は少ないものの、成功率という面ではリーグ屈指です。
その他についてはそんなに目立つ数字は見られません。
CKがかなり少ないくらいでしょうか。

C大 順位 横浜 順位 順位差
シュート 13.5 7 12.3 13 6
シュート 6.3% 17 7.8% 12 5
枠内シュート 4.6 4 3.7 15 11
PKによるシュート 0.1 12 0.2 3 9
パス 419.7 14 491.3 3 11
パス 72.3% 6 73.7% 2 4
クロス 15.9 9 15.6 12 3
クロス 21.7% 9 16.6% 18 9
直接FK 9.8 21 12.0 11 10
間接FK 2.3 10 2.3 12 2
CK 5.4 7 4.2 16 9
スローイン 20.9 22 26.0 18 4
スローイン 85.0% 1 79.6% 10 9
ドリブル 13.5 2 12.0 6 4
ドリブル 41.9% 15 48.8% 8 7
タックル 20.2 11 19.3 15 4
タックル 76.2% 13 80.1% 4 9
クリア 28.2 8 21.7 19 11
インターセプト 3.1 6 3.0 7 1
オフサイド 1.2 21 2.0 9 12
警告 1.1 17 1.2 14 3
退場 0.0 7 0.0 7 0
30mライン進入 39.7 8 43.6 3 5

対戦相手の1試合平均の各スタッツです。
傾向的にはパスの数が多くて成功率も高いです。
30mライン侵入回数も高く、ボールを持たせてくれそうです。
クリアの数もそんなに多くないようです。


ぶっちゃけデータ的にはそんな特徴がないです。
試行回数の割りにパスやクロス成功率がいいかなぐらい。
今回はブルーノが清原になるなんて報道もあって、
守備面で山口の1点目のようなことは防げるかな(フリーにさせない)ぐらいのイメージです。
攻撃面については連携とか全く見てないのでなんとも。
ボールは持てるだろうから、そこからどう攻めるかですね。
ざっと試合を見た感じでは、DFラインの一番ファーの選手の裏にクロスを入れられてやられ(かけ)てるのが多かったように見えたので、
そこら辺なんかねらい目かもしれません。


J2第13節 vsレノファ山口戦  

レノファ山口戦について。
結論からいうと2ー4の惨敗。ホンマなにやってんのよ・・・・

レノファ山口は世間で言われているように、多くの選手が連動した動きで崩していくサッカー。
強い縦のパスを入れて、レシーバーがワンタッチではたく。
ここに食いついたらDFが1人吸い寄せられて、他の選手が空きます。
なので、出来たスペースに動き直してそこで受ける。これを徹底してやってきています。

対するセレッソは、目の前の人に寄せて行くやり方。
以前から「順番に剥がされていって、人が足りなくなって決定機」というシーンが頻繁にありましたが、
山口のやり方はこういった守備が大好物。まずここをどうするかが鍵でした。

幸いにも1節前の金沢戦にそのヒントというか、答えそのものがありました。
金沢がどうやったかというと、ゴール前にコンパクトなブロックを作ってスペースを消し、
待ち構えて相手をつかまえて疲弊させること。
しかも3バックなので、両サイドが下がって5バック状態にすればかなり守りやすい。
連休の過密日程もあって、これはかなり有効でした。
あと、試合後の山口側のコメントには
・前に蹴ってきて後ろに引きずられて間延びしてしまった。
というのがありました。これも有効な手段。

対策としては、大きく分けて3つ。
1:縦パスの出し手を自由にやらせない
2:ワンタッチではたいた後の受け手やフィニッシャーを捕まえる
3:打ち合い上等で攻めまくり、相手の攻撃機会自体を削る

ではセレッソはどうやったのか。
選手間の距離を狭くして、コンパクトにしたかったのでしょうが、
人が変わっただけでいつものセレッソとあんまり変わりませんでした。


前半11分にそのシーンが訪れます。
敵陣でボールを奪われて山口がゆっくりと持ち上がります。
センターラインを超えた後にこの図の右サイドに振って自陣に戻した後、
センターサークルで庄司がパスを受けたタイミングの陣形がこれです。
1点目1

ソウザの位置が変なのは、直前に右サイドについて行ったからです。
ここで自陣からセンターサークルの10番庄司にパスが入ります。
この時、リカルドと曜一朗ゆっくり寄って行きますが、特にプレッシャーは与えていません。
ソウザとブルーノが44のブロックを作ろうと元のポジションに戻ろうとしています。
ただ、図をみればわかるように山下と椋原の間が大きく開いています。

10庄司と5番はパスを交換しながら敵味方の状況の変化を確認し、5が前を向きます。
この時、3番(違う番号かも?)が左サイドを駆け上がって行くのでそこにパス。
このタイミングの図がこちら。

1点目2

4と4の2つのラインの間に山口の選手が8・39・11・7と4人います。
ここで受けれたら山口のチャンスですが、さすがにそこは締めてます。
このタイミングで、椋原の近くにいた7番がブルーノと椋原の間を通ってボールをもらいに行きます。
椋原はここでブルーノに7番につくように指示を出しています。
3番はパスを5番に戻し、5番は7番にパスを出します。
そのタイミングの図がこちら
1点目3

7番へのパスと同時に、4番の小池がサイドを駆け上がります。
椋原は山下との間のスペースを埋めることができず、小池の対応が必要になります。
ブルーノは7番が目の前を横切っていくのを歩いて見ているだけだったので、
ブルーノから距離を取った場所でボールを受けた7番は完全にどフリーに。
余裕を持って、さっきから空いている山下と椋原の間にスルーパス。
小池は椋原から距離を取って加速し、スピードに乗って大きく回り込みます。
ファールで止めることすら叶わない距離を駆け抜けた小池は、どフリーでボールを受けます。
後はジンヒョンとの1vs1を股抜きしてゲット。
現地で見ていて、なんであんなにスコーンと抜かれたのかと思いましたが、ビデオを見るとこれはヒドい。


まずこのシーン、ブルーノの位置が問題でした。
7番がフリーで浮いていて、何のプレッシャーもない状態になっています。
椋原が指をさして指示しているのはそこ。
7番がボールをもって初めてブルーノが慌てて近寄るも、
プレーに関与できる位置につく前にスルーパスを出されてしまっています。
これは元々ブルーノがFWだったのもあるでしょうが、
そもそもそういう守備の決め事が出来てないのでは?という疑念が。
ここは編成面の問題と守備組織の構築がうまくいっていない監督の問題でしょう。

このシーンで椋原が叩かれるでしょうけど、
椋原は指示を与えていたことで小池への対応が遅れています。
ここをフリーにしているため、慌てて近寄ってボールから視線を切っています。
そのタイミングでの速いスルーパスに、椋原はボールへも人にもつききれず中途半端なプレーに。
この対応についてはまずかったところでしょう。

ただこれ、椋原が全部悪いわけではないです。
直接的な原因は、ボールと相手選手へ視線を送るタイミングによる死角を突かれたもの。
そこにブルーノへの指示で時間を取られたという要素も絡んでます。
でも根本的な問題は、守備組織なんですよね。
7番にパスが入る時に椋原との距離が開いていることに気付けてなくて、
ライン全体がそちらにスライド出来てなかった。
あそこを締めておかないと、そりゃ裏を狙う仕組みのあるところだとそこ使いますって。
あそこ使われたのは他にもあったと思いますが、探す気も起きないのでパス。


その後2点取りますが、今回は守備に視点を置きますので、今回はスルー。
2失点目を見ていきます。
自陣コーナー付近でのスローインです。
赤が山口の選手の動き、白がボールの動きです。
このシーンの直前に椋原が茂庭に交代しています。
現地で見た時は、意図としては左サイド守備の強化なのかなと思っていましたが、
監督コメントを見るとそうでもなかったようで、なんだかよくわかりません。

2点目

この場面、交代直後でマークが云々という話が出ていたので一応状況を書いておきます。

まず、スローインのタイミングで守備陣はラインを作っています。
山下のところに相手8番がいますが、ゴールライン際からスロワーに寄って行きます。
山下はゴール前が空いてしまうのを嫌ったかついていかない。
8番が動いた直後に茂庭が振り返りますが、センターサークル側に頭を振っていて8番が視界に入らない。
8番は茂庭の頭の後ろの死角を走って行きます。

茂庭はスロワーに視線を送りますが、突然死角から8番が現れて慌てる。
8番はボールを落とし、7番(8番がボールを落とす前にバックステップして、近くの選手の死角に消える動きを見せています)がそこに走り込む。
7番はライナー性の強いボールをペナルティスポット方面に蹴る。
この時ゴール正面には田中がいましたが、その死角から11番が走り込んで来る。
11番は田中ともつれ合いながらヘッド。ジンヒョンはノーチャンス。

このプレーも、死角をうまく使っています。
交代によって守備が混乱というイメージがありましたが、
交代する前の状態なら大丈夫だったかというと、死角をついたプレーだけにそれは微妙。
個人的にはこの失点に限っては、交代による混乱でマークが外れたというのは違うと思います。
多分これ用意していたパターンなんでしょう。
今までにやってるかは知りませんが、ひょっとしたら非公開練習でやってた1つなのかもしれません。



3失点目。自陣ゴール前のシーンから。
山口のクロスが上がり跳ね返しますが、ソウザがトラップする際を詰められてボールを奪われます。
このためソウザが前につり出されてバイタルエリアが手薄な状態。
図はそのタイミングです。

3点目


ここで問題なのは、橋本のそばにいる11番。
一見橋本が見れるように思いますが、実は橋本はボールホルダーの4番を見ているので死角になっています。
一方、近くにいる健勇はこの位置で歩いていて、11番をフリーにしています。

また、DFラインの2人はどちらも山下と茂庭の死角にいます。
4番がボールを持ったことで、2人とも死角から前に出て来ます
山下が外に引っ張られ、茂庭が19番と競る中、その間に11番が突っ込んできます。
あとは4からのパスを8がすらして、足元に来たボールを11番がシュートしてゲット。
ジンヒョンはノーチャンス。


一番の問題は11番をフリーにしたところ。
一応最終ラインの横の距離は詰めて狭くしてるんですが、その前が誰もいない状態なので、
そこにもう一人敵が加わると破綻します。
そして実際に11番が加わって、局面で2vs3の数的不利に持ち込まれてます。
カウンターのカウンターでポジショニングがおかしくなっていたのが影響しました。
とはいえ、ここは健勇がついて欲しかった。
ちなみにその健勇は、この数分後に交代となっています。




4点目についてはリスクを負って攻めに転じていただけに、もう分析はしません。





何度も何度も動き直し、相手の死角に隠れては肝心な場面で顔を出す。
そしてそれをワンタッチで次のプレーに繋げようとする。
山口の攻撃は明らかにこれを意図してやってます。
これは事前のスカウティングで分かっていたはず。
試合後のソウザのコメントからもそれがうかがえます。


球離れの速い相手に対して食いついていくと、
ボールに触れる位置に来るまでにパスされて、
食いついた選手がプレーに関与できず無効化してしまいます。
じゃぁどうするかというのがこの試合の肝で、セレッソは有効な策が打てなかった。
「気持ち」「集中力」「メンタル」という曖昧さを「戦術」というロジックで粉砕された。
そういう試合だったという認識です。
だからこそ、悔しくてたまらないし、試合後の監督コメントを聞いて憤るわけです。

データで見るレノファ山口の傾向について  

週末のレノファ山口戦。
いつものごとくデータをまとめてみました。
元データはいつものFootball Labさん。項目の定義はそちらでどうぞ。
まずは全体のデータから。




C大 順位 山口 順位 順位差
試合数 12 12
得点 12 11 17 2 9
失点 7 18 14 9 9
勝点 24 2 21 5 3
得失差 5 6 3 8 2
観客 13690.7 1 5914.4 13 12
支配率 53.2% 4 56.5% 1 3
APT 53分51秒 6 50分35秒 15 9




山口は得点がリーグ2位です。
ただ、ここのところチーム得点王の中山が怪我のようです。
一方、失点はセレッソの倍と、案外多いです。
失点内容を見てみると、セットプレーで8失点とか。
ここは狙い目になりそうです。
ちなみに支配率は堂々のリーグトップ。
これについては、あとで各試合の数字も出しますので、そちらで。
APTはやや短い傾向です。





C大 順位 山口 順位 順位差
シュート 16.8 1 14.7 4 3
シュート 7.0% 18 9.4% 8 10
枠内シュート 5.6 1 4.7 3 2
PKによるシュート 0.1 9 0.0 15 6
パス 469.5 4 530.7 3 1
パス 73.9% 3 71.4% 7 4
クロス 17.9 5 14.7 12 7
クロス 19.0% 12 17.5% 17 5
直接FK 10.8 17 14.8 1 16
間接FK 1.5 19 2.3 9 10
CK 5.3 6 4.9 10 4
スローイン 24.9 20 28.1 11 9
スローイン 80.9% 8 80.6% 9 1
ドリブル 13.7 3 11.3 9 6
ドリブル 53.8% 2 40.4% 19 17
タックル 22.2 6 22.9 4 2
タックル 79.5% 3 78.7% 5 2
クリア 23.3 18 25.3 17 1
インターセプト 2.3 17 3.1 5 12
オフサイド 1.8 15 2.6 4 11
警告 1.3 12 1.4 9 3
退場 0.0 8 0.0 8 0
30mライン進入 41.9 5 44.5 3 2




1試合平均の数値の比較です。これは自チームの値。
順位の差を出すことで、相対的にどういう位置付けかが見えてきそうですので、そこに注目します。
一番差が出ているのは直接FKの数。山口はリーグ1位となっています。
というか、セレッソが貰えてなさすぎなんですけどね。
その他では山口のドリブル成功率が低いです。
オフサイドの数が多いのは、それだけ裏を狙っているということなんでしょう。




C大 順位 山口 順位 順位差
シュート 13.2 9 11.0 19 10
シュート 4.9% 21 11.5% 6 15
枠内シュート 4.4 4 3.6 16 12
PKによるシュート 0.1 11 0.2 3 8
パス 416.9 15 346.3 22 7
パス 72.1% 7 58.6% 22 15
クロス 16.5 7 13.8 18 11
クロス 21.7% 7 12.7% 22 15
直接FK 10.3 21 11.2 18 3
間接FK 2.1 16 2.8 4 12
CK 5.2 9 4.8 14 5
スローイン 20.8 22 28.8 10 12
スローイン 84.5% 1 73.9% 20 19
ドリブル 14.1 1 10.8 14 13
ドリブル 43.0% 15 43.7% 12 3
タックル 20.3 12 23.8 3 9
タックル 76.7% 11 76.1% 14 3
クリア 28.4 7 26.5 11 4
インターセプト 3.2 4 2.5 12 8
オフサイド 1.2 21 2.2 8 13
警告 1.2 15 2.1 3 12
退場 0.0 8 0.2 3 5
30mライン進入 40.9 8 31.2 21 13





対戦相手の数字です。対戦相手がどういう傾向になるかというのが見えてくると思います。
特筆すべきなのは、パス数がリーグ最下位の数字になっているのと、
30mライン侵入回数がリーグ最低に近いという部分。
支配率が高いのもあるでしょうけど、パス成功率が低いなど、守備でそうなっているようにも見えます。
ちなみにクロス数も少なく、クロス成功率も低いです。
他には山口の対戦相手のスローイン成功率が妙に低い。スローインに対する守備がしっかりしてるのかもしれません。
他には警告の数が多く、山口が貰うFKの数が多いのと比例してそうです。

山口対戦相手の攻撃の数字を見ると、シュート数は少ないけどシュートまでいける可能性は高そうだというのが見えてきます。
ただ、枠内シュートの数はあまりありません。



試合日 02/28 03/06 03/13 03/20 03/26 04/03 04/09 04/17 04/23 04/29 05/03 05/07
ホーム 山口 北九州 山口 横浜FC 松本 山口 熊本 徳島 山口 岐阜 山口 山口
アウェイ 岡山 山口 町田 山口 山口 讃岐 山口 山口 千葉 山口 群馬 金沢
スコア 1-1 0-1 0-2 2-0 3-3 1-0 1-2 1-1 4-2 1-2 2-0 0-1
APT 50'49 52'26 52'54 52'41 50'25 54'45 52'31 53'08 54'06 46'40 43'47 42'56
支配率 50.7% 51.8% 66.7% 63.8% 53.4% 66.0% 55.7% 59.4% 46.3% 57.5% 51.4% 55.4%
攻撃回数 139 147 131 140 151 129 155 157 151 164 170 145
被攻撃回数 147 167 125 134 142 125 146 150 155 148 176 139
時間帯別支配率 0-15 56.9% 53.3% 60.5% 70.1% 42.8% 71.9% 60.2% 61.0% 47.4% 64.4% 49.8% 52.1%
15-30 53.7% 56.0% 62.3% 51.4% 49.6% 71.9% 47.7% 68.8% 57.4% 58.5% 54.2% 51.9%
30-45 44.6% 53.5% 65.4% 70.3% 51.8% 68.0% 54.7% 57.6% 53.2% 63.4% 55.9% 52.7%
45-60 47.5% 54.0% 59.4% 60.0% 62.0% 55.3% 56.9% 60.3% 38.5% 55.7% 49.3% 57.9%
60-75 48.5% 38.7% 74.2% 64.9% 53.7% 63.4% 62.0% 51.0% 38.3% 55.5% 46.8% 63.4%
75-90 51.5% 52.5% 73.5% 60.8% 57.0% 65.6% 52.4% 57.1% 44.0% 47.6% 52.6% 54.2%
時間帯別シュート数 0-15 3 0 1 2 2 2 4 1 2 1 3 1
15-30 0 4 3 1 1 1 1 2 3 1 4 4
30-45 0 3 2 2 0 4 5 2 5 0 7 5
45-60 2 1 3 4 5 3 1 2 3 4 2 1
60-75 4 2 7 3 1 3 2 2 4 1 0 0
75-90 2 7 1 4 1 2 5 1 1 4 4 2
時間帯別被シュート数 0-15 1 3 1 0 0 3 0 3 3 3 2 2
15-30 2 0 0 4 3 0 1 1 1 4 3 2
30-45 6 1 3 1 1 1 3 0 1 1 1 1
45-60 2 0 2 2 1 2 4 0 1 1 2 1
60-75 2 2 0 1 1 0 2 1 5 1 4 1
75-90 5 1 0 5 4 0 2 2 5 3 3 2
時間帯別ゴール数 0-15 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0
15-30 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0
30-45 0 0 0 0 0 0 1 1 2 0 0 0
45-60 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1 0
60-75 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0
75-90 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1 0
時間帯別被ゴール数 0-15 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0
15-30 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 0
30-45 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0
45-60 1 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0
60-75 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0
75-90 0 0 0 1 2 0 0 0 1 0 0 1




最後に各試合の支配率とAPT、時間帯別の数字を載せておきます。
チーム名の緑色は勝ったチーム、紫色は引き分けを意味します。
数字の部分の水色のとこはいい数字、黄色は悪い数字を強調してみました。



これを見ると、ここ3試合のAPTが妙に低いです。
最初はGWの連戦だったからかなと思ったんですが、
岐阜戦は風、群馬戦は風雨が凄かったのと、
金沢戦は怪我人が出てスタメンが変わった部分があるようで、
その辺りに原因がありそうです。
APTの比較対象として最長クラスの清水の数字をあげておきますが、
清水はほぼ50分台後半となっていて、60分越えの時もあります。
他のクラブの数字を見ていると、少ないところは40分台前半の場合もあります。
山口の場合は最後の3つ以外は平均的とみていいでしょう。
それだけに、特に金沢戦の数値が今までとかなり傾向が違っているといえるでしょう。

また、傾向として攻撃回数・被攻撃回数の数字が高いです。
これはボールを奪って攻撃に転じたときにカウントされますが、
セットプレーなどで相手から自分のボールになった回数もカウントします。
これが増えるということは、ボールの所有権が変わる回数が多いということを意味します。

ちなみに山口の1試合平均の数字は、
山口側が148回、対戦相手が146回で
セレッソの数字はセレッソ側が133回、対戦相手が130回。150回を超えたのは愛媛戦の愛媛の数字だけです。
データ上ではうちよりばたばたしているようにも見えますが、
スローイン・FKの差を見てると、ほぼその数字分で計算があいます。


支配率についてですが、千葉戦の低調が目立ちます。
ただこの試合、山口が大量リードしていたのでこうなった部分もありそうです。
点を取ってる時間帯は数値も高いですしね。
千葉の二の舞だけは避けたいところ。

山口は今週非公開練習だらけのようで、何か仕掛けてきそうな雰囲気です。
怪我人が複数いるのと、ボランチの三幸が出場停止なので、
いろいろ弄ってくるかもしれませんし、今までと違うやり方でくるかもしれません。
何か漏れ聞こえてくるのに期待でしょうか。



今日はこんなとこで。

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