サッカーのお話

金沢戦のオフサイド判定について  

昨日の金沢戦。0ー1でアウェイのセレッソがリードしていた後半28分の関口のゴールについて。
いろいろなところで騒がれているので、ちょっとじっくり見てみました。

オフサイドの定義
その前に、まずオフサイドの判定の基準になるオフサイドラインの定義から確認しておきます。

A)ゴールに近い2人目の守備側の選手がオフサイドラインになる
B)A)の場合、オフサイドラインはその選手のプレーに関与できる一番ゴールからに近い部位になる(FPの場合、手は対象外)
C)但し、ボールがA)の選手よりゴールに近い場合はボールがオフサイドラインになる

ツイッターで流れてたりまとめサイトで出ている昨日の試合の画像で、
ラストパスを送った松田陸のそばにいる選手をオフサイドラインとして線を引いているものがありましたが、
選手の右足を基準にしているものがありました。
でも、あれってB)のところで間違っていて、実際にはあの選手の空中に浮いている左足が基準になるはずです。
ラインぎりぎりのところの判定では身体一つ分オフサイドラインが下がるわけで、この違いは結構大きいです。



実際のプレー
では、実際のプレーを見てみます。

ワンツーでゴールに向かって左から右方向に向かって走ってくる健勇が松田陸にパス。
そのあと、松田陸がドリブルして中にクロスを入れます。
この時、金沢の選手(18番)が松田陸についてブロックに行きます。
松田陸がボールを蹴って、ボールが相手選手の脇を通って中へ。
GKとDFラインの間を通ったボールをファーの関口が若干ミスるもネットを揺らす。

審判の動き
審判の動きを整理します。
・副審はコーナー付近にいて何かを言っているが、ライブでは旗をおろしている。
※なお、同じ番組内の試合終了後のリプレイでは、旗を水平に掲げていた副審が旗を下ろして耳のヘッドセットをいじる場面が映っています。
・主審は副審の元に移動するも、この間笛は吹かず、判定に関わるアクションは取っていない。
・その間、セレッソの選手が副審の元へ言って何かを言っている。
・金沢の選手も審判に詰め寄る(旗を下げたから?)
・リプレイが再生されている中、ゴールが認められたとの実況のコメント。
・主審はGKの足元にあったボールを持ってセンターサークルに向かうも、無線で何かを話しながらピッチサイドへ。
・抗議する金沢の監督と、その後ろで「入ったの?」的な様子でアタフタしている大熊清監督が映り、そこに主審が向かっていく

中継で判別できる動きはこの辺りです。
気になるのは、副審がコーナー付近付近にいたこと。
(オフサイドの場面だと普通はオフサイドラインで旗を水平にするので、そこがオフサイドの地点のはず。)
そして、旗を水平に上げているシーンはありますが、垂直に上げているシーンは中継では確認できません。
(これについては後で触れます。)

判定が覆る?
オフサイド関連の判定に関わらず、何か協議が必要な状況になった場合、副審は旗を上げるなどしてアクションを起こします。
そして主審がそれを採用すればその判定に、そうでなければ主審の裁定でゲームが続けられます。
今回の場合、副審が旗をあげて主審と協議し、それが間違いだったとしてゴールが認められたとの経緯と思われます。
判定が覆ったという実況の言い方を捉えていろいろ言われていますが、判定はあくまで主審がするものです。
そこまで主審は何のアクションもしていないので、覆ったというよりも、未確定のまま副審に確認し、副審の判定をキャンセルして確定したというのが正確な言い方だと思います。
ここまではいいでしょうか。

オフサイド判定について
では実際にはあれはオフサイドだったのか。
個人的にはあの場面でのオフサイドラインの位置は、正直微妙です。

あのシーン、ボールを蹴った瞬間に金沢の選手(18番)は左足をゴール方面に動かしています。
松田陸のパスのタイミングがボールに触った瞬間かボールから離れた瞬間かでオフサイドラインは変わりそうです。
それは、オフサイドラインを越えたかどうかの関口のポジションにも影響しますし、
ボールがオフサイドラインか18番がオフサイドラインかもありますし、
18番の足の位置も動いているので、真横からの動画でコマ送りでもしないとわからないと思います。

そしてもう一つの要素は、18番の選手が触ったかどうか。
これはぱっと見触ってないように見えますが、もし触っていたなら、
今のルールでは守備側の選手が意図的に触ったボールはオフサイドラインを越えた選手が触ってもオフサイドにならない(2013年の通達など)
というオフサイド規則のケースに当てはまります。
この場合、オフサイドラインは越えてるけど、触ったからオンサイドとなってキャンセルになり、
副審は旗を上げたけど、「でも触ってた。これってオンサイドだよね?」と主審に確認した可能性もあります。
(本来はそこ込みで判断すべきなんだけど、不安だったから聞くのは間違ってはいないと思います)

ここまでは副審がオフサイドを指摘していたという仮定での話です。
ただ、もう一つの説があるようです。
「実は副審はゴールキックと判定していた」という説です。

ゴールキック説?
ゴールライン際で旗を水平に掲げるというのは、ゴールキックの時の動きと同じです。
オフサイドの場合は最初に垂直に旗をあげ、次に旗を水平に掲げます。
この最初にの旗を垂直に掲げるという動作が中継では見えません。
現地で見ていた人の話を聞いていると、どうもこの動作はなかったようで、
そうなるとこれはゴールキック判定の動作だったのではというのがこの説の考え方です。
ゴールライン上にいるのもオフサイド判定としてはおかしいですしね。


個人的には状況的にこれが一番可能性がありそうかなと思います。
セレッソの選手が来る前にすでに旗を下ろしていたように、副審の元へ行く前に無線でやり取りをしていた節があります。
旗を下ろすのは主審の許可が必要とも聞きますし、そうなるとこの時点で副審の判定がキャンセルされたとも言えます。
金沢の選手が副審に駆け寄っていったのもこれを見たからかもしれません。
試合後のハイライトシーンで旗を下ろした後に無線を触っていますが、
ここで無線を使ってやりとりしたから位置を直したともとれます。


あのプレーをゴールキック判定とするか?とも思いますが、
横から見ていた時に向こう側のネットを変な軌道のボールが揺らしたことで、
シュートが枠の中ではなく外だと判定してしまったら、こういうことになるかもしれません。
つまり、関口がシュートをミスって変な蹴り方をしたから揉めたのであって、
普通にきっちり決めてたらなーんも問題なかったんやろなぁ¯ヽ_(ツ)_/¯という疑惑が。


補足

ちなみにスカパーの映像にオフサイドラインの線を引いている画像が流れていますが、
ゴールエリアのセンターサークル側のラインに平行に引いた線と
ペナルティエリアのセンターサークル側のラインに平行に引いた線は、平行にはなりません。
線を引くなら、ゴールラインとPAの外のラインを思いっきり伸ばして、
その交点とオフサイドラインの起点に線を引くというやり方が必要そうです(そういう画像をみかけました)。
それでも真横から見ないと正確なところはわかりません。
真横から撮った映像が欲しいところです。

審判団から説明があれば一発なんですけどね。
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