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今回は難解なMLSの移籍に関するお話をします。

日本と欧州では選手の登録制度に少し違うところがあるかもしれませんが、
MLSはそれ以上に違う点が多いです。
簡単にその違う点について解説していきます。
なお、この説明は2014年度のレギュレーションを元にしています。
サラリーキャップの数字等、年度によってコロコロ変わるはずです。
年度が変わった場合はMLSのHPで確認してください。
MLSのHPのPRESSBOXの「Roster Rules」あたりがそれになると思います。

MLS公式→http://www.mlssoccer.com/



・選手に対する報酬はリーグから支払われる
色々検索していると、「費用対効果の観点からリーグから支払われるシステムになっている」
という記述がゴロゴロ出てきます。
が、具体的にどやねんという部分がなっかなか出てきません(苦笑)

実は、MLSはリーグの一部署としてクラブがあるという位置づけのようです。
つまり、MLSという大きな企業の支店がそれぞれのクラブということになります。
これをシングルエンティティ(単一事業体)というとのこと。

このシステムでは収益をリーグが一括管理して分配する形になり、
経理は大元の企業の経理が担当し各支社での経理業務が軽減されることになります。
これによりリーグ全体の繁栄を目指す事ができ、様々なコストが削減できます。
恐らくこの部分のことを言っているんでしょうね。



・ドラフト会議
戦力均衡という面で、新人の獲得にはドラフト会議が導入されています。
スカウト自体は各クラブが独自に行いますが、ドラフトにかけないと取れない。
これは契約金の高騰を防ぐという効果もあります。

訴訟大国アメリカにおいて、職業選択の自由がないという意見もあります。
ここでシングルエンティティ制なのが効いてきます。
MLSという企業に入ったけど、どの支社に入るかは保証されない。
こういう建前の元、ドラフト会議が行われているとも言えます。



・選手枠
選手枠は最大30名。



・サラリーキャップ制度
サラリーキャップとは、全選手の年俸合計に一定額の上限を設けること。
意図としては戦力均衡や、総支出が予測できることで経営の安定をはかるというもの。
30人枠のうち20人はこの選手で占有されます。

http://pressbox.mlssoccer.com/content/roster-rules-and-regulations
ここを見ると2014年度のサラリーキャップの金額は310万ドル。
310万ドルといえば約3.1億円。20人で分割すると1550万円。
徳島で6億ぐらいだったから、徳島の半分ということになります。
ちなみに一人当たりの最大金額も定義されていて、2014年度は387500ドル(約3875万円)です。
なお、21人目-30番目の選手も登録でき、彼らはOff-Budget Players(予算外プレイヤー)と定義されます。
Off-Budget Playersは48500ドルもしくは36500ドルが保証される、
いわばB契約C契約みたいなマイナー契約ぽい扱いといったところでしょうか。


・特別指定選手制度(Designated Players Rule)
さて、問題のDP制度。
これはサラリーキャップとは別枠で、ある規定の下で選手が獲得できる制度をいいます。
昔ベッカムがMLSに入った時に適用第一号だったということで
ベッカムルールとも呼ばれていたりします。
最近入った大物選手は大抵この制度を使っていて、
数百万ドルの年俸が支払われている例もあるようです。

この枠は2人分あり、その他にDP枠を使っていない全てのクラブに15万ドルを払うことで1枠追加でき、
最大3人分の枠が使えます。
別に外国人だけでなくアメリカ人も登録可脳で、
アメリカ代表のドノバンとかもこの枠で登録されたことがあります。

DP枠には財政的裏付けがあるか等のリーグの審査があり、
それに通らないと契約できないようになっています。


・外国人枠
リーグ全体で152枠、19クラブに8枠づつ用意されていますが、この枠は取引可能とのこと。
ただ、カナダにあるクラブはそれ以外の国内選手枠にカナダ人を入れることが可能で、
少なくとも3人はカナダ人を入れる必要があるとのこと。


このサラリーキャップやDP枠・外国人枠については、上にも貼った
http://pressbox.mlssoccer.com/content/roster-rules-and-regulations
を参照してください。MLS公式の原文になります。
ここには選手獲得の際の規則が色々載ってます。



参考までに選手登録意外のレギュレーション/特徴を追記しておきます。
・降格なし
・基本、3月開幕11月終了の春秋制
・昔はカウントダウン方式(ロスタイムなし)、シュートアウト合戦(同点時に35m地点からのドリブル&シュートで
 GKと1vs1の勝負をする、PK戦のような勝負決定方式)をやっていたが、今はFIFAルールに合わせている
・クラブは自前のスタジアムを持つことを義務付けられている
・予算自体は年間収入で上が48億円、下が10億ちょいと、J1とそう大きく変わらない。


とりあえずざっと調べた感じではこんなところ。
日本とかなり違うところがあってかなりややこしいです。

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ブ口グ管理人
Posted byブ口グ管理人

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